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日本語のアクセントの特徴として、もう一つ重要な「ん」のアクセントについて。
日本語の「ひらがな」は46文字ありますが、一番最後の文字が「ん」です。このの音は「撥音(はつおん)」といい、後ろの音の種類によって発音が変わる「鼻音(びおん)」です。ネパール語の「ん」の音と同じく、日本語にもいろいろな「ん」があります。
例えば「ん」の後が「p / b / m」の場合、唇を閉じる「m」の音、ネパール語で例えると「म」に近い音になります。
このように「まみむめも、ばびぶべぼ、ぱぴぷぺぽ」の音は一度唇を閉じて発音する音(口を開けたままでは発音できない音)のため「ん」の音はその先行準備のために唇を閉じる「m」の音になります。
次は「ん」の後が「t / d / n / r / c」の場合、舌の先を上の歯の後ろあたりにつける「n」の音、ネパール語で例えると「न」に近い音になります。
この「n」の音も「m」と同じく、鼻音の一種ですが、唇を閉じない鼻音になります。こちらも次の音の先行準備のため「t / d / n / r / c」の発音と同じく、唇は開いた状態になっていると思います。
次は「ん」の後が「k / g」の場合、舌の奥を閉じる「ŋ」の音、ネパール語で例えると「ङ」に近い音になります。
ん「ŋ」の音は「m」や「n」ほどはっきりした鼻音ではなく「弱い鼻音」です。「ŋ」は英語で例えると ing と同じ発音記号で、例えば trekking は「トレッキン」と弱音に聞こえるのと同じ発音です。
上記の3パターン以外に「ん」の後ろに何もない場合(んで終わる単語)例えば「ほん(本)」などは、口蓋垂音(こうがいすいおん)といい、喉の奥から「ん」の音を出します。ネパール語にはない鼻音のため慣れるまで時間が必要です。
また「ん」の後ろが「母音(あいうえお)、や行、わ」の場合、例えば、ほんや(本屋)でんわ(電話)などは、鼻母音(びぼいん)といわれる発音で、口と喉の両方から小さい(弱めの)音で「ん」を発音します。この鼻音もネパール語にはない音で、しかもはっきりと発音しない音のため、慣れるまでは分かりにくい音です。裏を返せば、特に意識をしなくてもいい発音といえ、すぐにコツが掴めると思います。
このように日本語の「ん」の音は、その後の音に合わせて口や舌の形を変える多様なタイプがあります。慣れてくると、自然に「ん」を使い分けることができるので、新しく覚えた単語を実際に声に出して、どんどん発音練習をしてみましょう。アクセントについてさらに詳しく知りたい方は「長母音(ちょうぼいん)について」へどうぞ。
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